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独創力を支える5S徹底

         (※ASAP 2009年 No.5より抜粋)

株式会社オーレック
  取締役生産本部長 諏訪 武富 様、製造部課長 菊池 光則 様

 九州の筑後地方に位置する(株)オーレックは、緑地管理機、農業機械の製造販売を一貫して手がけ、特に芝刈り機では国内トップシェアを誇る優良企業である。 広い工場敷地を持つ同社は、卓抜したアイデア・技術力と設計・開発から製造・販売までの一貫体制で他社の追従を許さない優れた性能・操作性・耐久性を誇る製品 開発を続けている。
 社名のORECは、オリジナリティ(独創性)リアライゼーション(実現性)エッセンス(本質)チャレンジ(挑戦)の意味、製品づくりにかける情熱は、まさに その名に恥じないものがある。コンサルティングをご導入いただいて4年目、独創性の豊かなモノづくりの発想が息づいていた。

モノづくりの伝統と最新システムの融合が独創性の秘密なのですね。生産工場の方も少しユニークな感じがしますが、みなさんのユニホームもアウトドア風ですね。

 工場内では操業中にFM放送の音楽も流しています。それは、いい意味でリラックスして仕事をしてもらうためです。また、社内では、ツーリング部やボーリング部や 野球部などのクラブ活動が盛んで、会社としても奨励しています。目的は、一つにはコニュニケーションづくり、また、遊び心というか、気持ちの余裕を持つことを通じて、 人間が人間らしく働ける職場にしようというのがねらいです。

そんな御社がVPM活動を導入された経緯はなんでしょうか。

 弊社では、テクノ経営にお願いする前から、あるコンサルタントの先生にJIT(ジャスト・イン・タイム)をご指導いただいていました。ただ、その先生の指導方法が、 最初のヒアリングのときから非常にレベルが高いのが難点でした。また、ちょうど社内のISO14001認証取得の準備時期と重なってしまったため、コンサルタント先生からの ハードルの高い宿題、宿題のオンパレードで、活動自体の身動きが取れない状況に陥ってしまいました。いかに優れたコンサルタントの先生に指導を受けても、改善の基本ができて いなければ消化不良を引き起こします。そこで、まず5Sの構築から進める必要性を再認識し、テクノ経営のVPM活動を検討することにしたわけです。

なるほど何事も基礎づくりが大事ということですね。VPM活動の導入はいかがでしたか。

 VPMの導入に当たっては、テクノ経営の持っているノウハウをそのまま取り入れるのではなく、オーレック風にアレンジしてスタ−トを切ることにしました。 やはり、現場の実情に合わせて、自分たちができるという形にすることが大切です。そうでないと活動が定着しない。やらされているというのでは何事も長続きはしません。
 今までいろんなコンサルを受けてきましたが、テクノのコンサルは現場で社員といっしょに変えていこうという形式です。テクノ経営とお付き合いして4年目になるのも、 みんなと一緒に現場を歩きながら課題解決をいっしょに考えていこうというスタイルがよかったからだと思います。

「みんなでやりましょう」という姿勢が大事なのですね。

 やはり、コンサルタントと社員とのコミュニケーション、先生と事務局の相性も重要だと思います。弊社では、九州生産性大学の講座に係長から主任、一般社員まで 参加させており、改善の基礎力は個々人が持っていると思います。その個人の中に納まっている能力をいかに引き出すか。目標があれば、みんな一生懸命にやるという 風土はあります。大切なのは、ベクトルをあわせることによりバラバラになりがちな状態を結束させることです。

VPMを導入しての変化はいかがですか。

 やはりいい面では、現場に一体感が出てきたことです。コンサルタントは、ある意味の刺激剤なのです。いい方向になるとドンドン伸びるがヘソを曲げるとだめ、 そんな弊社の社員にも「次回までにここまでやろう」というコンサルタントからの指導が功を奏しています。
 また、私自身も相手に考えさせることを学びました。「あれしとけ」「これしとけ」という命令口調では、相手はなかなか動きません。ところが「これどうするの」 という質問の投げかけだと、相手は考えて対応するものです。
 一番大きな改善は自己啓発だと思います。年間のチャレンジ目標も件数で評価するとマンネリ化します。数を出せばいいのではなく、小さな改善でも積み重ねが大切です。
 コンサルティングにより、5Sが出来るようになって、見せることのできる工場になってきました。現在では、工場見学の積極的な受入れを行っており、08年度は年間 約500名程度の方々に工場見学に来ていただきました。見られているという意識があると現場もきちっとするものです。また、営業活動でも工場見学のおかげで受注成果が 向上しています。これからの工場はいいモノをつくっていることを見せるという前向きの姿勢が必要だと思います。

今後のビジョン等についてお聴かせください。

  現在ところ増産が続いており、昨年の60周年記念ではオーストラリアに社員旅行に行きました。世の中が厳しいこの時期にこんなことしていいのかと営業からの 声もありましたが、業界でもオーレックは違うということを示せたのではないでしょうか。
 会社のビジョンとしては、売上100億円企業を目指すことです。そのためには開発・生産・営業などが総合力を発揮できる体制づくり、ブランド力の強化を課題と考えています。
 また、新規事業として健康事業部を開設して健康飲料の販売を始めました。「黒の薩摩青汁」というのが商品名ですが、鹿児島の農家で育てられている「翠王(すいおう)」 という品種のサツマイモの葉を使用したものです。「翠王」は、ポリフェノールやビタミン、食物繊維が豊富で、これに黒胡麻を加えたものになっています。農業に関連した 健康食品の販売ということで、農家のユーザーさんとの対話の中から生まれてきた商品なのです。弊社では、これからも健康と環境をキーワードに事業展開していきます。

環境と食べ物の安全性に対する関心は日々高まっています。今後も優れた農業機械の開発をお願いします。本日はありがとうございました。



【インタビュー 2009年10月 土見 敏久】

企業概要

株式会社オーレック

  • 所在地  〒834-0195 福岡県八女郡広川町日吉548-22
           TEL 0943-32-5002(代) FAX 0943-32-6551
  • 創  業  昭和23年10月
  • 会社創立 昭和32年7月
  • 代表者  代表取締役社長 今村 健二
  • 資本金  95,000千円
  • 業務内容 緑地管理機、農業機械製造販売
  • 従業員  212名(2009年7月31日現在)